自律神経失調症の4つのタイプ
「抑うつ型自律神経失調症」:抑うつ気分を伴うもの
「神経症型自律神経失調症」:性格からくる心理的なものが原因
「心身症型自律神経失調症」:ストレスが原因
「本態性型自律神経失調症」:3つのどれにも当てはまらないもの。
自律神経のバランスがくずれると体はどうなるか?
自律神経は全身のあらゆる臓器をコントロールしており、コントロール機能がうまく働かなくなると、身体や心にさまざまな不調が出てきます。
恐怖を感じたり、怒りを感じると心臓がどきどきしたり、顔色が青ざめたり、体が震えたりします。
心の興奮が、自律神経を介して体の症状としてあらわれます。そのため自律神経は「心と体の架け橋」と言われています。
深い失意を感じたり、憂うつな精神状態がつづくと、交感神経・副交感神経とも機能が低下します。
その結果、代謝や活動が抑えられ、食欲や性欲、睡眠にも支障をきたすようになります。
自律神経失調症は、不安感や抑圧などの心理的要因が根源にあり、体の不調を訴えている人がかなりの割合に上ります。
自律神経失調症の症状:精神
・不安感、憂うつ、イライラ(うつ病治療が必要)
・記憶力や集中力の低下
・無気力・意欲の低下(うつ病治療が必要)
・不眠・眠気
自律神経失調症の症状:全身
・体がだるい、疲れやすい(うつ病の疑いあり)
・微熱が続く
・めまいや立ちくらみがする
・食欲がない
・冷え、ほてり
治りにくいタイプの自律神経失調症でも、適切な治療をして、さらに環境を変えたり、生活をコントロールしたり、ストレスに対する耐性を強めたりと、その人に合った対処法を行えば回復します。
自律神経失調症という病気と上手に付き合いながら、支障なく生活することは十分可能なのです。
自律神経失調症になりやすい性格
ストレスに対して抵抗力の弱い性格や気質の人ほど、自律神経のバランスを崩しやすいです。
内向的で自分の感情を押し殺してしまうような人、ささいなことでかんしゃくを起こし社会への適応性に欠ける人、忙しいのを理由に空腹を我慢したりする人、A型人間。
これらのタイプの人は、自律神経失調症になりやすいです。
物事にクヨクヨせず、のんびりとマイペースで、上手にストレスを発散できるひとが、一番自律神経失調症にはかかりにくい人であることが分かります。
性格や気質は、自分では明確に把握できず、たとえ把握できていたとしても、体質と同じで簡単には変えられませんが、自分を内省して、直せる部分は直し、心を鍛えるといった努力が必要です。
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